まず用意する書類は帳簿ソフト(「確定申告②会計ソフトへの入力の仕方」、「確定申告③必要な同人誌の帳簿の付け方」参照)で出力した書類の他に、
源泉徴収票がある人はその現本、
そのほか株や医療費控除や保険やふるさと納税などがある人はその領収証や受領証などが必要です。
(くわしくは「国税庁 申告書の提出Q24」)
目次
確定申告書類の提出の仕方
確定申告の提出には現在3種類の方法があります。
1.税務署や臨時会場に直接持っていく
2.オンライン提出
3.郵送
です。
1.直接税務署、もしくは臨時会場へ行く
税務署はどこでもいいわけではなく、自分の居住地の管轄の税務署でしか受付られません。
臨時会場は確定申告時期に税務署以外で確定申告の受付をする特設会場が作られたりします。
直接持参する場合、持ち物は書類の他に
マイナンバー(通知)カード、印鑑、本人確認書類(免許証など)も持って行くと安心です。
直接持っていくと税務署の方から書類を見直してもらえたり、帳簿の不明点などの質問に答えてくれます。
はじめて確定申告をする人は無料で相談できるので直接行くのがおすすめです。
ただし混雑時は2時間以上待つこともあるので時間には余裕を持って行きましょう。
待ってられんわ!という人は会場に設置してある投函箱に入れるだけでもOKです。
窓口が開いている時間に行けないよ!という人は時間外でも専用ポストがあるようなので、
提出だけなら夜中も可能です。
2. オンライン提出
オンライン提出e-Taxという国税の電子申告システムです。色々な種類(PCソフト版やスマホ版など)があります。
e-Tax(WEB版)と確定申告書等作成コーナーの違い
色々な種類がありますが、よく使うのは下記2つかと思います。
簡単に言うと二つの違いは以下の二つです。
①e-Tax(WEB版)はやよい等で作成し書き出した申告書をそのまま送信することができる。
確定申告作成コーナーは、やよいで出力した用紙を見ながら数字を手入力する必要がある。
②e-Tax(WEB版)は電子証明書(マイナンバーカード)の登録が必要
確定申告作成コーナーの場合はIDとパスワードのみで申告可能(2020年4月現在)
まとめるとe-Tax(WEB版)は楽だけどマイナンバーカードが必要。
確定申告作成コーナーは面倒だけどマイナンバーカードがなくても申告可能(ただし事前に税務署に行って手続きする必要有)(2020年4月現在)
といった感じです。
e-Tax利用時共通「開始届出書」の提出
Web版でも確定申告作成コーナーでも「e-Taxの開始届出書」の手続きをしなくてはいけません。
e-Taxの開始(変更等)届出書作成
オンラインで申請可能です。必要な「利用者識別番号」が即時発行されます。
e-Tax(WEB版)のやり方:マイナンバーカードとカードリーダーを使う
マイナンバー通知カードではありません。
通知カードは皆持ってるペラペラの紙のあれですが、
マイナンバーカードはプラスチックのカードで中にICチップが入っているものです。発行申請はオンラインでできますが、受取は役所に取りにいかなければいけません。
しかも発行に1ヶ月くらいかかります。
このご時世に一ヶ月てー!!
マイナンバーカードの使用を考えている人は、
確定申告の時期に突然「よし!今年は e-Tax やってみよう!」と思っても間に合わないのです。
時間があるときに早めに発行手続きをしておきましょう。
そしてもうひとつ必要なのが、マイナンバーカードを読み取るためのICカードリーダライタです。
だいたい3000円くらいで売っています。
ってお金かかるんかーーーい!!!納税のためにさらにお金かかるんかーーーい!!!
って思いますよね。ごもっともです。
一応スマホの機種が対応している人は、アプリでカードリーダーの代わりができますが、
対応してるのはまだ一部のAndroid機種のみだけです…。(対応機種はこちらから確認できます。)
マイナンバーカード持ってない!そんな人は「ID・パスワード方式」
マイナンバーカードがなくてもオンライン申告が可能です。
ですが簡単な「WEB版」は使用できず、手入力の「確定申告書等作成コーナー」からのみの申告となります。
利用前に「ID・パスワード方式の利用開始の届出」をする必要があります。
(※開始届出とは別です)
ID・パスワード方式の利用開始の届出をするには
①自宅からマイナンバーカード&カードリーダーで届出を行う
②税務署に本人確認書類(免許証など)を持って行き対面手続き
の2通りがあります
結局完全に自宅からやるにはマイナンバーカードが必要なんじゃん!!!!!!
はい。そういうことになります。
ただマイナンバーカードを作成したくない、またはカードができるまで待ってられない、申告の列に並びたくないなどの方もいると思うので
そういう方は税務署に行って手続きして自宅から申告しましょう。
不便すぎるぅ…(言っちゃった)
3.郵送
自分の管轄の税務署宛てに郵送します。宛名の横に「確定申告書類在中」と書いておきましょう。
封筒などの形式に特に規定はないので大きすぎず小さすぎずな封筒を使用します。
おすすめは角形2号です。
締切日消印有効ですが、郵便ポストの回収時間に間に合わなかったらアウトなのでご注意を!
そして発送できるのは郵送か信書便だけです。ゆうパックやクロネコヤマトや佐川急便などは使用できません。
税金は確定申告最終日までが支払い期限!!
これ、初めての確定申告だと全然わからないと思うんですが、
確定申告と同時に税金を払わなければいけません。おっふ……
税金は確定申告ソフト上で算出されているので、
その金額を金融機関などに置いてある納付書に記入して入金します。
税務署から税金払ってね!などの通知や書類が来るわけではないので
自主的に忘れずに納付しましょう。
まとめ
会社員やアルバイトだと全部会社がやってくれてたので(私も一時期会社員だったことがありました)
自営業の確定申告がこんなにハードル高いなんてと、初めて確定申告した時は打ちひしがれました。
インターネットが普及してる時代でよかった……。
1回やってみると慣れて2回目からは案外さくさくできちゃうので、頑張って1回目を乗り越えてみてくださいね!
そしていよいよ次の記事「同人作家の青色申告と開業届」で今年の確定申告まとめは終わりです。こちらもぜひ読んでみてくださね!