漫画アシスタント&同人作家の確定申告。グッズやソシャゲの課金

税・確定申告

2018年確定申告やっと終わりました~!

ちゃんと申告相談にも行って提出してきたので間違いないはず。

いやあ疲れた。

ほんとに疲れた。

同人の確定申告が面倒過ぎる!!!

ということで

来年の自分のためにも覚え書きを残しておこうと思います。

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経費の認識

経費というのはサラリーマン自営業、フリーランス(個人事業主)ではだいぶ勝手が違います。

サラリーマンの人だと、

経費=会社から支給されるお金=自分はお金出さない(もしくはあとから返ってくる)

という認識の人が多いと思いますが、フリーランスは全く違います。

(コンビニフランチャイズとかの自営業者とかだと話が変わって来るので、
ここではフリーランス=執筆業とします)

フリーランスには雇用主は居ません。つまり経費も自分自身が出さなくてはいけません。

よく飲み会や食事会のあとでのお会計時に

「経費で落とすから気にしないで~」

と言って支払う光景がありますが、

これをフリーランスや自営業の人に言ったならそれはただの奢るための言い回しにしか過ぎません。

結局自分の懐から出してどこからも支給されるわけではないんですから。

これに関してはこちらの動画で分かりやすく解説されているので
ぜひ見てみてください

これは経費で落ちません!【経費って何?節税と脱税の境界線とは?】

ちなみに動画の中で漫画や雑誌は経費にならないと言っていますが、
漫画関連の事業の場合は当然資料費等として経費にできます。

フリーランスの経費とは

経費とは事業を行う(利益を得る)ためにかかった費用で、
本来税金がかかるはずの収入の全体額(課税対象額)から、かかった費用額を差し引くことで、
課税対象額が減ることで、結果税金が減る。

ということです。
たとえば

5万円のパソコンを自分で買い
アシスタントをして11万円の収入を得たら、
収入自体は11万ですがパソコンの5万円を経費にできるので
結果残った6万円が課税対象になる。
という感じです。

5万はふつうに自分の懐から出ているお金なので
買わなければ11万が残ります。
11万円自体に税金がかかりますが、税金を差し引いても6万円以上は手元に残るはずです。

なのでフリーランスが飲み会やご飯を経費で落とすからいいよ!っていうのは
(仕事関係の飲食であれば)接待交際費などとして経費に計上できるというだけで、
奢らなかったらそれは貯蓄になっているものなのです。

自営業ってそれも経費になるの?いいなー!と言われますが普通にただの自腹なんですよ!

どんなものが、どこまで経費になる?

とはいえ必要なものを買い控えたりして事業が不便になったら本末転倒です。
本当に必要なものや、今まで経費にしてこなかったけど実は経費になるものなどは
どんどん計上して節税しましょう。

漫画アシスタント、同人作家でわかりやすく経費になるのは
パソコンなどの周辺機器や画力向上のために買った書籍、参考書、イベント参加費関連などでしょうか。
これらは全額経費になります。

それ以外では執筆業だと住んでいる家賃、パソコンを使うのであれば電気代、
それに伴う通信費(インターネット代)など経費にできます。

が、もちろんこれらは全額ではありません

私は居住物件とは別に作業専用の物件を借りて漫画アシスタント作業などをしています。
それでも今回の申告相談で家賃100パーセント計上してるの?と突っ込まれました。
( 本来は住居とは別に事業のために借りて使用しているのであれば全額経費にして大丈夫なはずです。 )

私は作業部屋にも半分住んでるようなものなので念のため按分計算(使用比率に応じて金額も割り振る)
してましたが、 突っ込まれてびっくりしました。
仕事場を分けておらず、住居と作業場がが同一の人は家賃などは5割以下にしておくのがいいようです。
(家賃5万円なら2万5千円を経費にする。電気代1万円なら5000円を経費にするなど)

また電気代、プロバイダー代などは作業に直結してるので割合を大きくしても大丈夫ですが、
水道代やガス代はまた違います。

水道代は仕事中のお手洗いに使う程度の割合、数パーセント~20%くらいが目安、
ガス代は認められないこともあるようです。

他にはファミレスでネームしたり。ネットカフェやコワーキングスペースにこもって作業したり、
即売会の打ち上げ(売り子さんに奢った場合)なども経費になります。

ただしただの食事代は経費として認められないことが多いので、
打ち上げであっても割り勘で支払った自分のみの食事代などは入れないようにしましょう。

作業に必要で買ったけど、作業が終わったあと私的に使うものに関して。

たとえばハンバーガーを描くために資料・見本として本物を買い、描き終わってから食べたとき。

これはモノにもよりますが私は3割~5割を経費にしています。
500円のハンバーガーだったら150円~250円を経費に、という感じです。

このくらいの値段だったら注意されることはないと思いますが、
高額なものだと経費と認められない場合があります。
本当に必要だったのか、私的利用目的での購入じゃないかとか、もっと安くすむ方法はなかったのかなど
注意されることがあるようです。

二次同人作家ならではの経費

アシスタント業では割と資料や経費は明確なので悩むのは按分の割合位なのですが、

二次同人活動ってぶっちゃけどこまで経費にしていいの?

二次同人活動の帳簿や経費のボーダーって例があまりないし悩みますよね。

今回は申告相談で聞いてきたことや調べたことをまとめていきたいと思います。
(あくまでひとつの意見として参考程度にお読みください。
税務署や税理士さんによって意見が異なる場合があります。)

そして
二次同人誌で黒字出すなんて!というご意見があると思います。それはごもっともです。
でも私はその黒字分は公式の書籍、DVD、グッズ、課金などにすべて還元しているので
ここはひとつご容赦ください。
本を手に取ってくれる人がいるのに黒字にできないからって部数減らすのは違うと思うのです。

二次同人誌での経費

それでは二次同人誌での経費について説明していきます。

上でも書いたように、フリーランスの経費とは
経費=税金を算出する大元の収入金額を減らす=節税対策
です。

二次同人活動ってファン活動だし
今から言う物を経費としてあげるのはどうなの?というご意見がありそうですが
誰かが損したりするわけじゃないし、税金が減るならラッキー♪くらいのテンションで
ガンガン計上していきましょう。
これらはただの節税なのです。

完全に経費にできるものたち

  • 印刷代(ただし計上の仕方がめんどくさいです。別記事で説明します)
  • 即売会イベント参加費。コミケだったら1000円の申込書も。(会場で買うと領収証は出ないのでいつどこで買ったかなどメモ書きなどを残しておきましょう)
  • 参加費や印刷代の振り込み手数料
  • イベント搬入・搬出の宅配料金。コミケの場合は搬入受け渡し代1箱500円のあれも(領収証出ないのでメモを残しておきましょう)
  • イベントに参加するための交通費・宿泊費(電車賃は領収証が出ないので経路と金額をメモして残しましょう)
  • 同人誌のゲストの稿料。お礼の品代
  • スペース装飾の備品(敷布やポップスタンド、ポスタースタンド、ポスターの印刷代など)
  • 自宅でプリントする場合の無配ペーパーやお品書きや値札などの紙、インク代(同人のみの使用でなければ比率を按分する)
  • コンビニコピーの場合はレシートが出るものは取っておく。出ない場合はメモで詳細をきちんと書き残しておく。
  • ノベルティや無配グッズなど。
  • サークル同士で差し入れする場合は差し入れ代。接待交際費として計上。差し入れ代ってけっこうするよね……。
  • 売り子さんへの謝礼金(これをどこに計上するかで今回すごく悩んだのですが、申告相談してきて回答をもらったのでまた別に記事にします。)
  • 書店への宅配代
  • 原作があるものは連載雑誌や原作のコミックス、円盤など

こんなところでしょうか?思い出したらまた追加していきたいと思います。

それってOKなの……?という微妙なものたち

原作の一コマや、アニメのワンシーン、とあるグッズの描き下ろしイラストで妄想が膨らんで
一冊本が描けちゃうことってありますよね。

こういうものたちって経費になるんでしょうか?

なります

ただ、金額によっては全額だとツッコまれる可能性があるので何割か計上という形が望ましい場合もあります。

完全にお金のためだけに描いてる!という人は全額計上してそう説明すればいいと思いますが

ほとんどの人は愛ゆえに本を出した結果、黒字になった人だと思います。
そういう、趣味で購入した物だけど、同人誌の収益にもかかわった物の場合は全額計上ではなく按分しましょう。

上記のように本を出すきっかけになった公式の雑誌やコミックス、DVD。
絵を描くときに参考にする設定資料集などは資料代として。
聖地巡礼や作品に活かすための取材旅行は取材費として経費にできるそうです。
本を作る要因、携わったものなどは全額ではなくとも経費にできます。

私はだいたい1~5割で資料費として計上していますが、
この按分は本人のさじ加減&税務署に突っ込まれたときにきちんと説明できるかの具合によります。

駄目だよって言われたときに素直に修正や追加徴税に応じる心構えで計上しましょう。
職員さんによって「その割合でいいよ」って言う人も「ダメ」っていう人もいるので
それぞれ自分の税務署に行って聞いてみるのが一番です。

ソシャゲの課金

これも人によって意見は様々だと想うんですが、

たとえば課金しないと見られないシナリオに関するネタの本を出した場合だったら
かかった金額の何割かは経費にしてもいいそうです。
これも全額~何割かの塩梅はその人の匙加減となります。

高額すぎると「それ本当に必要だった?」と突っ込まれる場合もあるそうですが。
(あくまで私が聞いた税理士さんの判断なので、参考程度にお考えください。
ダメだと言われる場合もあります)

ポイントとしては、「税務調査などが入った時に、ちゃんと説明して納得してもらえる割合かかどうか」
というのを念頭において計上するといいと思います。

経費にならないもの

  • 即売会のために用意した普通の洋服代・美容代(ただしサークル主Tシャツとか売り子Tシャツ、コスプレ用品などはサークルスペースの装飾の一環として経費OK。こういうものは広告宣伝費になります。)
  • 出す本とあまり関係のないグッズ
  • 目薬、ホットアイマスク、シップ、マッサージ器具など、作業中に使うものだとしてもこれらはNGなようです。整体やジムも難しいようです。

ちなみにこれはあくまで執筆業として経費にならないものをあげているんですが、
youtuberなどの芸能活動で外見のメンテ(エステなど)が必要だったり、
課金動画の課金や買ってみた動画・商品紹介動画をアップする場合の購入代金は経費となるそうです。

まとめ

結局経費って、匙加減がすごく大事!って印象でした。
これらはあくまで一意見の参考として、
気になる方は自分で税務署に行ったり税理士さんに相談したりしてください。

そして次の記事ではやよいの白色申告オンラインを使って同人の経費入力してみた編です。

売り子さんって給料扱い?
再版して年またいだら最終仕入れ原価法を適用?なにそれ??
と大混乱でした……。ぜひ読んでみてくださいね!

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