フリーランスが国に支払う6種類のお金、税金や保険料

税・確定申告

フリーランスになって結構稼げた!と思っても、あとからやって来る税金や保険料の金額を見て
絶望する人が多いんじゃないでしょうか。

めちゃくちゃ高いですよね…。しかもそれが何種類も徴収される…。

会社員は各種お給料から天引きされていますが、フリーランスはまとめて後から請求が来るので
そのお金を準備していないと大変なことになります。

というわけで今回は、なんの請求がいつごろ・いくらくらいの額がくるのか、を説明したいと思います。

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個人事業主(自営業)が払う税金と保険料

所得税
3月15日ごろまでに支払う。確定申告をして自分で支払う額を算出。

国民年金保険料
4月前半に納付書が届く。 月額16,410円 (令和元年/毎年見直し)

住民税
6月ごろ納付書が届く。確定申告で算出した課税所得の10%。

国民健康保険料
6月中旬ごろ納付書が届く

消費税 (1000万以上の売り上げがある場合 )
支払い回数年1回~12回(金額による)

事業税(8月と11月)
( 漫画家や同人作家、アシスタントには事業税はかかりません)

があります。

所得税(3月)

ソフトなどで確定申告の書類を作ると自動的に算出されますが、
収入-経費=課税所得額
この課税所得額に、各税率をかけたものが所得税となります。

195万円以下…5%
330万円以下…10%
695万円以下…20%
900万円以下…33%
以降金額ごとに税率があがっていきます。

収入額によって税率が変わるので、節税や売り上げは上記を目安に調整しましょう。

国民年金保険料(4月)

会社勤めをしている人はそれぞれ金額は異なりますが
個人事業主(フリーランス)は月額料が決まっています。
令和元年は 月額16,410円 で、金額は毎年見直されます。

年金は所得によって一部免除~全額免除の制度がありますが、その対象となる所得金額は所得税や住民税とは異なります。
所得税では基礎控除と社会保険料控除がありましたが、年金免除の対象所得を計算する際はこれらを差し引く前の所得金額になります。
※青色申告控除は適応されます。

住民税(6月)

課税所得の10%が目安となります。

国民健康保険料(6月)

こちらも自治体によって異なりますが、
全国平均がこちらのサイトに記載されています。

算出金額は所得税や住民税と異なります。
所得税では基礎控除と社会保険料控除がありましたが、国保の計算ではこれらは考慮されません。
それらの控除金額が引かれる前の所得金額から算出されます。
※青色申告控除は適応されます。

いつ、どのくらい用意すればいいの?

つまり課税所得が200万円の人が国に払うお金は

3月所得税 約19万円
4月国民年金保険料 約19万円
6月住民税 約20万円
6月国民健康保険料 約15万円
(※住民税、国保、年金は分割できるので一気にこの金額を払うわけではありません)

合計約73万円

つまり200万円稼いだと思っても、実際は130万円くらいしか稼げてないんですね…。

上の金額は控除や節税などなにも考慮してない計算なので実際はこんな金額にはならないと思いますが
こうやって計算して金額を目の当たりにすると頭が痛くなってきます。
天引きされて手取り月給20万あるサラリーマンすごい。

そこで節税などを考えるわけですが、手っ取り早い一番の節税は青色申告です。

青色申告にすると課税所得から65万円控除できるので、
200万円の人の課税対象は135万円になります。

だいぶ違う…!!すべての支払金額が結構下がります!!

ということで来年の確定申告に向けて、間に合うように
青色申告の記事をちょっとずつ書いていきたいと思います。

こちらの記事(同人作家の帳簿の付け方・会計ソフトへの入力の仕方を解説!)で
やよい白色申告を使っていた人の、やよいの青色申告オンラインへの乗り換え方や
白色と青色で入力の違いなど、また一から詳しく書く予定です。

気になった方はぜひまた見に来てくださいね!