白色申告では若干ラフに売上日を計上していたと思うのですが、
青色申告の場合は「売上が確定した日」と「実際の入金日」のそれぞれを計上しなくてはいけません。
実際にどういう入力方法でやるか、やよいの青色申告オンライン
の画面で解説していきます。
目次
同人誌の売上、リアルイベント売上の場合
イベント売上の場合は白色申告の入力方法と変わりません。
やよいの青色申告オンラインの左側のメニューからかんたん取引入力を選び、収入のタブを選びます。
取引日には実際のイベントの日付を、
科目は「売上」、
取引手段は「現金」(※電子決済などの現金以外の支払い方法を採用している場合はその項目で)
摘要は何の売り上げだったかのメモをし、
取引先は売上グループの名称を付けます。
同人誌の売上、書店売上の場合。
青色申告の入力でややこしいのが、売上確定日と入金がずれる場合の入力です。売掛金と回収取引の2回入力処理をする必要があります。
たとえばメロンブックスの場合、1日~月末〆、翌月5日頃に先月の売上明細が届き、その月の20日頃に入金となります。
例えば10月の売上の場合、
収入タブを選び、取引日は締め日の10/31を選択、
科目は「売上」、
取引手段は「売掛金」、
回収予定日は振込予定日を。すでに入金済のものを入力する場合は実際に入金された日を入力しておきましょう。
不明の場合は空欄のままで大丈夫です。この回収予定日欄を入力しておくと、後でする「回収取引」の時に取引日が自動で反映されるものです。
空欄にした場合は、回収取引の際に入力すれば問題ありません。
摘要はわかりやすい名称を。
取引先は売上グループの名前を付けます。
金額は消費税込みの金額を入力します。(この記事を見ているほとんどの人が免税事業者だと思いますので、実際に入金された金額…消費税込みの金額で入力してください)
売掛金は「売上が発生してるけどまだ受け取ってないよ」という項目です。
このままではまだ代金を受け取ってないという帳簿になってしまうので、次は「受け取ったよ」という入力をしていきます。
売掛金の回収取引
10月の売上が11/20に入金されたときの入力方法を解説します。
①下の取引の一覧から、回収取引(実際に入金された取引)を1つチェックします。(※複数まとめてはできません)
②次に「回収取引を入力」を選択します。
そうすると「振替」タブに、選択した取引の内容が表示されます。
取引日は、上の売掛金の入力の時に回収予定日を入力していれば自動で入力されます。
売掛金の時に入力しなかった場合は、ここで入金日を「取引日」に入力しましょう。
振替元は「売掛金(取引先名)」に自動でなります。
振替先は、入金された機関名を選択しましょう。青色①の記事で口座を登録済だと思うので、
実際入金があった銀行の名前「普通預金(〇〇銀行)」を選択してください。
摘要は売掛金入力時と同じものがわかりやすいので同じ名前で入力しておきましょう。
振り込まれた金額を入力します。
手数料については後述します。メロンブックスやとらのあなは手数料がないので「なし/相手負担」にチェックを入れて登録ボタンを押せば売上の入力は完了です。
SKIMAやココナラ、メルカリ等の、自分で入金日を決める売上の入力
自分のタイミングで好きな金額を振込申請をする売上の場合についての入力を解説していきます。
実際に入金申請をしていなくても、売上は月一帳簿につけていきます。
例えば現在4月20日とし、
売上が1月10000円、2月18000円、3月23000円、4月20日までの売上5000円、
合計56000円を4/20に振込申請、入金予定日が5/10だとします。
やよいの入力は1月31日の取引日で売掛金10000円、回収予定日は空欄もしくは、5/10にします。
摘要や取引先は先述の通りです。
2月、3月も同様に入力します。
問題は4月ですよね?
4月は残り10日あり、月の売上が確定してないのに振込申請をしてしまいました。
その場合、
取引日を4/20、売上を5000円で入力し、
残りの4/21~30は確定したあと、4/30付けで売上入力しましょう。
回収取引
5/10に合計56000円が振り込まれたら、まずは該当の取引の1月分をチェックして回収取引ボタンを押します。
取引日に入金日を入れ、入金先(振替先)などを選択したあと登録ボタンを押します。
金額はそのままでOKです。
同様に他の月2月、3月、4/20も回収取引をしましょう。
1月、2月、3月、4/20の売掛金を回収取引すると、売上合計56000円になります。これで入力完了です。
手数料については下記に説明しているので、振込申請に手数料がかかるものは下記のように処理してください。
手数料が自分負担の時の入力方法
回収取引の時に手数料負担の項目を「自己負担」を選択します。
そうすると振込手数料という項目が出てくるので、各サービスで引かれる金額を入力してください。
上の例のように数か月分まとめて入金申請をした場合、
どこか1つの回収取引で手数料を入力してください。
手数料が200円の場合、
56000円に対して200円なので、1月、2月、3月、4月(4/1~20)の取引にすべて200円を入力すると重複計上となります。
数か月分まとめて申請する場合、対象取引の一番新しいもののみに手数料を入力する等、自分のルールを決めておきましょう。
12月の売上、1月入金の場合
これは今までの入力方法と同じです。12/31で売上を入力して、1月の入金日で回収取引の処理をしましょう。
これで12月の売上として計上されます。
アシスタントなど個人取引の場合
個人間の取引も同様です。
アシスタントが完了し売上が確定した日を取引日、入金されたら回収取引をします。
月ごとの売上が明確に
売上確定日と入金日がずれる場合でも、売掛金で処理すると、月ごとにどのくらいの収入があったのか明確になります。
左の項目「レポート・帳簿」をクリックして、いろいろなグラフや集計を見てみましょう。
収益と経費の比率や、売上代グラフなど、いろいろなレポートを見ることができます。