目次
初めての同人誌やギリギリ新刊などに
コピー本は自分で部数を決められ、比較的安く作ることができるので
同人初心者が最初に携わる印刷方式の本ではないでしょうか。
さらにコピー場所によってはイベント当日朝でも印刷ができるので
ギリギリまで作業ができるところもいいところです。
最近は1枚の紙を折って閉じるだけ(袋とじ)のコピー本はあまり見なくなってきました。
両面印刷の中綴じ本という見た目が綺麗なコピー本が増えてきましたよね。
これはどうやって作るの?どこでコピーするのがいいの?という方のために
今回は初めてコピー本を作る人が悩みやすいポイントと、
次回の記事でおすすめのコピー機とコピー店を紹介していきます。
原稿の作り方
アナログ(コピー原本を用意する)の場合
アナログの場合は1ページB5原寸 (182mm×257mm) の紙の大きさにしておくのがベストです。
ただし、 原稿用紙を直に切ってしまうと、のちのちオフ再録が手間だったり難しくなってしまうため
コピーをしたものや、デジタルで取り込んでプリントアウトしたものを使用することをオススメします。
インクジェットでコピー用のモノクロ原本を印刷する場合はこちらの紙が
黒の発色や線が綺麗に出て、紙自体も薄すぎず厚すぎずオススメです。
私もキンコーズで自動製本機能を使う時はこれに印刷してからコピーします。
印刷設定はこんな感じで「トンボ」にチェックを入れて
出力範囲を「ページ全体」を選択してA4サイズで印刷します。
印刷されたものにトンボが付いているので、
裁断機が置いてあるコピー店ではそこでB5サイズに裁断を、
ないお店に行く場合は自宅でカットしてから持って行きます。
なぜこうするのかというと、原本をB5の用紙に印刷すると
その時点で白フチがでちゃうからです。
データから印刷する場合
最近は紙からのコピーではなく、データから直接印刷できるコピー機が増えてきました。
紙を読み込んでコピーするより、データから印刷したほうが圧倒的に綺麗なのでこちらの方がおすすめです。
オフセットやオンデマンドなど、印刷会社に発注する時は
「断ち切り」と言って上下左右3mm~5mm大きくデータを作成しますが、
コピー本では作りません。原寸サイズで書き出しましょう。
例えばB5の場合、
600dpiB5原寸(182mm×257mm)。
クリスタでB5用原稿用紙に描いていたら出力イメージを「トンボの内側まで」にすると
B5サイズで書き出されます。
コピー機によって対応している拡張子がことなりますが、
だいたい「jpeg」「pdf」「png」を用意しておくと安心です。
中綴じ両面印刷のための面付け作業
コピー本には欠かせない「面付け」について触れておきます。
次にアップする記事で紹介するコピー機、コピーセンターでは面付は不要ですが、
それ以外のコピー機を使う場合、面付(製本)機能がないコピー機だと
自分で面付をしないといけません。
面付とは
例えば8ページの本だった場合のページの並び順はこうです。
これはB5本ですが、B4の紙を折っているので
片面に2ページ印刷されています。
分解するとこうです。
左-右
表紙(1p目)-裏表紙(8p目)
7-2
3-6
5-4
というふうに印刷されています。
これは実際無地の紙などに番号を書いて目で確かめるのが一番わかりやすいので
ぜひ折って作って分解してみてください。
これは少ないページ数だとまだ大丈夫ですが、
ページ数が増えてくるとどんどん複雑になっていきます。
1ページでもミスすると、本になった時にページ数がつながらず乱丁になってしまいます。
また、画像の通り、中綴じ印刷は「1枚の紙に4ページ」印刷されるので
ページ数は必ず4の倍数となります。
中綴じ用面付表
こんなWEBアプリがあるのでこちらもぜひ利用してみてください。
データの場合は書き出したB5のデータを、この面付表に合わせて2枚つなげてB4のデータを作ります。
表紙を別に用意したい時は?
表紙だけ印刷会社にお願いしていたり、
表紙だけ特殊紙で綺麗に印刷したいときなどは
そういったことに対応しているコピー機設置店を使う必要があります。
データ準備
製本機能がついているコピー機の場合、コピー機側で面付してくれるので面付作業はいりません。
書き出した名前通り001、002、003…という順で一つずつファイルが並んでいるものを準備してください。
また、可能であれば連続pdfにしておくと
印刷店によっては時間短縮になる場合もあります。
(詳細は次の記事 同人誌コピー本の作り方②おすすめコピー機と印刷店舗、場所 で書いています)
表紙を別の紙で印刷したい場合などは、本文の連番とは分けて
表紙と裏表紙がB4で面付されたものを用意してください。
表2、表3などの表紙裏について
8ページの場合、
表紙(1ページ目)-裏表紙(8ページ目)を印刷したら
その紙の裏に7ページ目-2ページ目を印刷します。
本文として原稿がある場合はそれで大丈夫ですが、
表紙裏として白紙にする場合、「白紙のデータ」を作りましょう。
USBが対応してるコピー機が多い
保存はUSBがいいと思います。
ただし、読み込めない場合なども考えて2つか別のメディアに保存したものも
保険として持って行ったほうが安心です。
私はイベント当日の明け方にセブンでUSB読み込まなくて家まで引き返して
USB交換しに行った経験があります…。
準備ができたら印刷へ!
準備ができたら印刷しにいきます。
次の記事でオススメのコピー機や
表紙を別に印刷した時などコピー店について書きますので
次もぜひ見てくださいね!