在宅漫画アシスタントの給料事情・お給料のシステム

アシスタント

最近はアシスタント経験をせずに、TwitterやPixivなどでバズって
いきなり漫画家になる方が増えてきていますよね。

そんな方が「いそがしくなって来たからアシスタント雇おう!」と思った時、
支払う給料など迷うんじゃないかと思います。

また、初めてアシスタントになった人は、自分が相場通りの金額をもらえているか
わからないこともあるかと思います。

そこで今回は、私がアシスタントした経験の中で
お給料について絞って書いていきたいと思います。

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お給料の貰い方払い方の種類

通い漫画アシスタントだと月給週給日給が主だと思いますが、
在宅アシスタントの場合、給料システムは上記の他に、コマ単価ページ単価などがあります。

在宅アシスタントの給料システム

お給料の発生条件ですが、 作家さんごとに異なりますが、
在宅アシスタントでは
日給制ページ単価制コマ単価制が多いんじゃないかと思います。

もしかしたらデジアシでも 月給制や週給制もあるかもしれませんが
募集ではあまり見かけません。週刊誌の少年漫画系だとたまにあるかな…?といったぐらいです。

日給制

日給制はその字面の通り、一日何時から何時まで作業して一日単位です。
Skype通話を繋げたまま作業したり、画面共有したり、
チャットで作業開始時間、休憩時間を報告しながら
決められた時間、作業と報告をします。

日給雇時の残業代について

漫画アシスタントの場合、「サービス残業」してる方多いと思います。

作家さんが、アシスタントの就業時間まで渡す原稿が上がってない、などは結構よくあることです。

在宅の場合、待ち時間の扱いが難しいと思うんですが、
たとえ総合作業時間が日給内であっても、深夜の待機など理不尽な拘束があったり
納得できない部分がある場合はちゃんと話し合いをしましょう。

ページ単価・コマ単価

ページ単価やコマ単価は
背景の難易度や作業量によって作家さんから、
「これを〇円で〇日までにやって」と値段と期日を指定したデータを預かり、
それを期日までの好きな時間で作業し納品します。

自分が経験した中でだと、
日給制と単価制の割合は3:7くらいで単価制が多いです。

日給のお給料の相場

よほど腕が立って人気漫画家の専属アシスタントにでもならない限り、
通常は日給だと8000円~10000円が相場です。

労働時間は昔からの流れで10時間(※休憩時間含まず)が相場なんですけど
時給換算すると「アルバイトしたほうが楽じゃん!!専門職なのに!!」となるので
私は仕事を受ける時は上記金額より時間と金額を調整して自分が納得できる金額にしています。

ここら辺は受ける側と作家さん側の匙加減なので、
上記の相場を目安に自分で調節してみてください。

コマ単価、ページ単価のお給料の相場

これに関しては作家さんが求める絵柄や描き込み密度によるので
相場はこれ!とは言えないのですが、
これなら1時間で終わりそうというものなら1000円前後、
3時間かかりそうというものなら3000円というベースで値付けてみてください。

背景にかかる時間がわからないという作家さんは、とりあえず上記で付けた値段で提示して、
アシスタント側に意見を聞いてみるといいと思います。

どのくらいでお給料が振り込まれる?

これも作家さんによって様々です。

「アシスタント作業が終わり次第即日」や、「先生自身が脱稿したら」、「〇日締め翌月〇日払い」
などが多いですが、

中には「原稿料が入ったら(=数か月先)」などという方もいます。

そういった入金までの期間が長い取引は、今までだったら「やめておいた方がいい」一択だったのですが、
最近はそういった事情の時に最適な、請求書を買い取って即日払いしてくれるサービス
【FREENANCE(フリーナンス)】というサービスが出来ました。
取引先からの入金が遅い時はフリーナンスが代わりに払うよというサービスです。
手数料が3~10%かかりますが、自転車操業な人にはとてもありがたいシステムです。
(※ただし、取引相手が法人化している場合のみ使用できます。
2019年12月現在、個人間の取引では使用できません)

領収証について

作家さん側は基本的に振り込み明細があれば帳簿上は問題ないはずなので
ほとんど領収書を求められることはないのですが、
ごくたまに提出を求める作家さんもいます。

その場合領収書は100均などに売っているもので大丈夫です。

そこに一般的な「領収証の書き方」を守った記入をして作家さんの元へ郵送しましょう。

マイナンバーについて

現段階では私は提出を求められたことはありませんが、
今後ないともいいきれません。

作家さん側の個人情報管理が不安という以外では、
提出自体は確定申告をしていれば後ろめたいことなどはないはずです。
既定額を超えている場合のアシスタント代はきちんと確定申告しましょう。

アシスタント代だけで生活できる?

在宅アシスタントの場合、ほぼ単価制、いわゆる歩合制なので
手が早くないと難しいかもしれません。

また毎月固定で入っているアシ先があって安定した収入があっても、
作家さんが連載終了などでアシスタントが終わったり、
次のアシスタント先が見つからないことが重なると収入は不安定になります。

収入が安定するかはいかに数をこなせるかどうかまた声をかけてもらえるかどうかにかかっています。
クオリティが及第点に達していなければ次はないので
クオリティを保ったまま数をこなすスピードが必須です。

始めのうちは専業は難しいので、
ある程度お金を貯めてからや、副業などで始めてみるといいかもしれません。