同人作家の青色申告65万控除②色々なパターンの帳簿入力

税・確定申告

記事の続きが遅くなってしまい大変申し訳ございません。
申告期限が4/17以降も延長となったものの、基本的には16日までが期限のため
参考にしてくださっている方がいらっしゃるかもしれませんので
キャプチャ画像がまだ用意できていませんが先にアップいたします。
お急ぎの方はご参照ください。

画像等は後ほど挿入します。

確定申告について一度3月16日から4月16日に期限が延ばされましたが、
その後、4月16日以降も期限の延長が発表されています。

国税庁ホームページ

スポンサーリンク

4月17日以降も申請可能

【確定申告期限の柔軟な取扱いについて】

感染拡大により外出を控えるなど期限内に申告することが困難な方については、期限を区切らずに、4月17日(金)以降であっても柔軟に確定申告書を受け付けることといたしました。申告書の作成又は来署することが可能になった時点で税務署へ申し出ていただければ、申告期限延長の取扱いをさせていただきます。

国税庁 確定申告期限の柔軟な取扱いについて―4月17日(金)以降も申告が可能です―

申告所得税、贈与税及び個人事業者の消費税の申告・納付期限の個別指定による期限延⻑手続に関するFAQ

要約すると、感染症が原因で外出を自粛していたり、 申告書を作成することが困難な場合は
個別に期限延長をする、とのことです。
手続きは特に必要なく、 申告書の余白に「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延⻑申請」旨を付記
するだけでOKとのこと。

青色申告の帳簿の作成

ということで間が空いてしまいましたが前回の続きをやっていきます。

帳簿の入力は

①現金の入力
②電子マネーの入力
③クレジットカードの入力
④イベント売り上げ&書店売上入力
5通帳の入力
⑥同人帳簿作成&入力
⑦帳簿の帳尻合わせ

という順番で入力、作成していきます。

それぞれ事業用か個人用かの設定をしなければいけないのですが、
それに関しては前回の記事で説明していますのでそちらをご覧ください。

①現金の入力

やよいの青色申告オンラインにログインし、左のメニューから「かんたん取引入力」をクリックします。

支出タブを選び、取引日や科目を入力します。
この時、取引手段の箇所は「現金」を選んで下さい。

これは「事業用の現金」を意味します。
青色申告に必要な帳簿は事業用と個人用の区別が必要です。
今回の「現金」は「事業用の現金から事業用の経費を使った」という意味になります

これとは別に「現金(個人用)」の項目が存在し、後ほど使用しますが
今回の経費の入力では「現金」を使用してください。

現金で支払ったレシート、領収証のみ入力していきます。
電子マネーやクレジットカードで支払ったものはよけておき、
まずは現金支払いのもののみ入力してください。

そのほかの入力方法は白色申告と変わらないので入力方法や科目についてはこちらの記事をご参考ください。

②電子マネーの入力

ここでいう電子マネーはチャージ式のものとします。
SuicaやPayPayなどのものです。

これらで支払ったものは「現金(個人用)」とします。
気になる方は項目を新設し「Suica(個人用)」など作ってもいいですが、
「現金(個人用)」とひとくくりにしても問題ありません。

ここでの「現金(個人用)」は「プライベートマネーから事業用の経費に使った」という意味になります。
個人用の現金からプライベートに使った分は
記入する必要がないので経費に使った分だけ記入します。

取引手段を「現金(個人用)」を選んで入力しましょう。

(読み飛ばしてOK)

通常、帳簿ではプライベートマネーから事業用の買い物をした場合「事業主借」という勘定科目に
しなければいけません。

ですが やよいの青色申告 オンラインでは、取引手段の勘定科目で「●● (個人用)」で取り込むと、
決算書上は、「●●(個人用)」が「事業主借」扱いで計上されます。
そのため、「●●(個人用)」になっていれば、すでに事業主借になっている状態
になるため、科目を「事業主借」にする必要はありません。

スマート取引から読み込む場合は
左のメニューから「スマート取引取込」を選択します。

前回の記事で取り込みまで終わっているかと思うので、一覧が表示されているかと思います。

そこから該当の電子マネー名を選択します。

事業に関係のある支出項目にチェックし、勘定項目が間違っていないか確認します。

一覧の上の「選択された取引の操作を行う」のボタンをクリックし、

「取引の登録を「する」に変更する」をクリック

もう一度「選択された取引の操作を行う」のボタンをクリックし、

「取引を確定する」をクリックします。

そうするとデータ更新中の画面になったあと「かんたん取引入力」の画面に戻ってきます。

スマート取引から取引が移動してるのを確認してください。
経費以外の私用で使った分の項目はそのままで大丈夫です。

③クレジットカードの入力

クレジットカードも電子マネー同様、個人用ということにして入力していきます。
事業用に設定すると入力が非常にめんどくさいためです。

このやり方だと電子マネーと同様、「プライベートマネーから事業用の経費に使った」という意味になるので
プライベートに使った分は記入する必要はありません。

ただし、同人作家や漫画アシスタント程度の規模だと上記のやり方でも問題ないと思いますが、
通常、推奨されているやり方は事業用クレカと個人用クレカを分けるやり方です。

ただクレカが1枚しかないのにそれを事業用クレカに設定した場合、
プライベートの買い物も帳簿に入力しなければいけなかったり
決済日と実際の引き落とし日を入力しなければいけなかったりととにかくややこしいです。
なのでこの記事では上記の通り「個人用のクレカから経費に使った」という設定で進めます。

取引手段を「クレジットカード(個人用)」を選びます。

取引日は決済日の日付でOKです。
隣の引き落とし日も記入の必要はありません。

あとの入力は電子マネーと同じです。
スマート取引から参照する場合も同様なので上記を参考にしてください。

クレジットカード支払いで経費と私用の金額がまとまっているとき

スマート取引を利用すると入力がかなり楽になるのですが、
そのまま取り込んではいけない取引がある場合があります。

たとえばAmazonで事業用のコピー用紙(500円)と、シャンプー(600円)を一緒に購入した時、
クレカの支払い明細は Amazon 1100円 となっていますよね。

コピー用紙の金額だけ経費に反映させたくても、
スマート取引取り込みでは金額の部分が弄れないのでこれでは帳簿に持って行くことができません。

そんな時は、スマート取引から取り込まず、該当取引を手動で帳簿入力する必要があります。
そういった取引がある場合はスマート取引取込はせずにそのままスルーしましょう。

入力方法は上で説明した通りで「クレジットカード(個人用)」を選んで入力するだけです。

スマート取引取り込みと二重計上にならないように注意してくださいね!

按分計算の場合

按分する必要がある場合、例えば事業にも使うけど私用にも使うもので
全額計上しないものの場合も、スマート取引取込を参照せず手動入力で按分後の金額を入力します。

④イベント売り上げ&書店売上入力

青色申告では売上の仕分けは「売上確定日」と「実際に入金された日」を記入する必要があります。

例えばメロンブックスだと毎月2日に先月の売上が確定し支払い報告書が発行されて、実際の入金は20日ごろにあります。
これを例にして仕訳の説明をしていきます。

ます5月分の売り上げの報告書が6/2に発行されます。売上が25000円が6/20に入金があったとします。

この時「収入」タブを選び、6/2を入力。
科目は「売上」にします。
「取引手段は「売掛金」です。

表示された「回収予定日」のところに「6/20」を入力します。

実際に入金があった時の処理は、「取引一覧」から売掛金で入力した該当の項目を選択します。
真ん中あたりに「回収取引の入力」と出てくるので選択します。
入金日を入力して、入金のあった振り込み口座を選択して登録します。
(スマート取引取込との重複入力にご注意ください)

イベント売り上げはイベント日の日付でそのまま入力して大丈夫です。

年をまたぐ売り上げ。12月の処理

12月の書店売上は1月に入金されますが、これは12月の売り上げなので今回の確定申告に含まれます。

この場合は明細が来月であっても売掛金を12/31にして、入金は実際の入金日(1月20日など)を入力しましょう。

⑤通帳取り込み

次に通帳を帳簿に移していきます。

前回の記事で通帳を全て事業用に設定すると説明しました。
今までの「電子マネー」や「クレジットカード」は個人用としたため
経費に使用した部分のみの記載でOKでしたが、
事業用とした通帳は、経費はもちろん私用で使った部分も記載しなくてはいけません。

つまり、スマート取り込みで取り込んだもの全て帳簿にのっけることになります。

ちなみになぜ「すべての通帳を事業用に設定」するのかというと、
一律でやることを決めた方がわかりやすい、というだけです。
複数口座がある方で、いくつか個人用と分けたい方は分けても構いません。
(口座は一つは事業用とする必要があるので全部を個人用にすることはできません。)
個人用から経費を使った場合の入力は電子マネーやクレカと同様です。
「普通預金(個人用)」を選択して入力してください。

通帳の勘定科目をチェック「事業主貸」「事業主借」

それでは事業用とした銀行口座の入力解説をしていきます。

スマート取引取込で該当の銀行タブを選択します。

自動で勘定科目が入っていますが、たまに間違っているものがあるので確認しながら修正していきます。

おおよそは今までの入力と変わりませんが、
ここで初めて出てくる疑問。
「私用で使った振込や入金と出金はどう入力すればいいの?」だと思います。

たとえばPayPayなどのチャージ用の引き落としがあった場合、
個人用クレジットカードの引き落とし、
生活費のために出金、
私用な買い物の振り込みなど。

これらのような私的出金した場合は「事業主貸」を勘定科目に選んでください。

また逆に、
コンサートやライブの返金、
クレカ引き落としの為に残高を増やすための入金など、

私的な入金があった場合は「事業主借」を選択します。

あとはクレカなどの処理と同じです。
チェックをして「取引の登録を「する」に変更」を選び、
「取引を確定する」を選んで帳簿に移動させましょう。

(読み飛ばしてOK)

クレジットカード(個人用)の引き落としが事業用口座から行われる場合
どういう処理になるの??と頭がこんがらがりますが、
③と⑤の入力方法で問題ありません。

例えば
5/10に事業に関する買い物5000円をクレジットカード(個人用)で行い、
その買い物を含むクレジットカードの合計引き落とし(合計35000円)が
6/25に事業用口座から引き落とされる場合の仕分け処理は

取引日:5/10
借方:消耗品費 5,000円 / 貸方:事業主借 5,000円

取引日:6/25
借方:事業主貸 35,000円 / 貸方:普通預金 35,000円

となります。

⑥同人用帳簿の作成・印刷代の入力

これに関しては白色申告と変わらないので
まずは下記の記事を参照してエクセルデータ(記事内で配布しています)の作成と、
やよいのかんたん取引入力で同人誌の印刷代の入力をしてください。

エクセルデータは確定申告手続きの入力時に使用します。

⑦帳簿の帳尻合わせ

青色申告では年始時点の現金や通帳の金額や現在残っている金額などを記入しないといけません。

まずはメニュー左の「残高の設定」をクリックします。

流動資産タブの各項目のところに、
確定申告する年の1/1時点(今回は2019年1月1日)の残高を入力していきます。

「おいおい通帳はともかく年始の現金の残高なんてわかんないよ!」

ごもっともです。
でもご安心ください。この現金残高は重要ではないため、適当な数字で問題ないのです。
最終帳簿で現金がマイナスになっていない程度の金額を適当に入力してください。
(ただし2年目からは前年度の期末残高を入力するようにしましょう)

現金と普通預金を入力し終わったら、
⑥でエクセルで作成した期首棚卸高棚卸資産の項目に入力します。

入力が終わったあと登録ボタンを押します。このとき、
「期首残高の貸借合計金額が一致していません。
固定資産で未登録のものはありますか?」と出てくる方は「いいえ」を押し、
(実際に固定資産がある方は入力してください)

「期首残高の貸借合計金額が一致するように「元入金」を自動計算してよろしいですか?

と出てくるので「はい」を選択します。

これは、
「なんか計算合わないからこっちで数字いい感じに修正しちゃうね」
ということです。

細かいことを気にしない人は弥生に修正をまかせちゃいましょう。

この問いが出なくなったら残高の設定は完了です。

帳簿完了!次は確定申告手続きです!!

これで帳簿の入力は完了しました。
あとは申告手続きをすれば確定申告は完了です!

次回記事↓で弥生の確定申告の項目説明をします。