漫画のための画力アップ!模写練習の仕方。練習方法

創作力・画力・漫画力

※ここでの画力アップは、漫画やイラストを描くための方法と考え方です。 美術系に進むための練習方法とは異なると思いますのでご注意ください。

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模写練習に挑む前に

「自分はアニメや漫画風のイラストが描きたいんだからリアルな人体を模写なんかしたくない!」

わかります。絵を描き始めた最初の頃って、
「理想の画風」と「模写の資料の絵」が違いすぎてモチベーション下がっちゃいますよね。
あるある。

初心者から上級者まで!画力アップ!オススメ人物デッサン講座
実際に使ってみておすすめできる講座サイト&本私が絵の練習を始めてからかなりの年数が経っていますが、その中で実際に使用したり買ってみて「良かった!」と思う講座や本などをご紹介していきます。別記事で練習方法なども詳しく書いていますので...

でもこういう模写練習は画力アップに絶対必要です。

私自身、模写練習をして画力アップを実感したし、それによって描ける表現が広がったので
漫画(二次同人誌)も上手くなりました。そこから背景模写の練習を始めて、
今では漫画アシスタントを仕事としてやっています。
全ての根源は模写練習にあったと思っています。

ただ、私は無意識に「効率的で正しいやり方」(※あくまで私が思う、です)で練習していたので
自分でも驚くくらいスムーズにレベルアップしていっていたのですが、
先日とても興味深い記事を拝読しました。

模写をする意味はあるのか?絵は考えて描かないと上達しない!|リネイシア

この記事は、模写練習を長い期間続けていて、
満を持して漫画を描いてみたら絵は下手なままだったという体験談なんですが、

たぶんこういう状態になってる人結構いるんじゃないでしょうか。
模写練習しても効果が表れない状況になるから模写が嫌いになっちゃうんじゃないかなって。

ここから先を読み進める前に、ぜひ一度上記のブログ記事を読んでみてください。

必要な力を身に着けるのためにするのが模写

模写は、何も考えないでやると
せっかくの努力が身につかないまま時間だけが過ぎていっちゃいます。

模写をするにあたって最もダメな例が

「ある程度上手くなったら〇〇を始めよう。」

これは絶対に上達しないです。
漫画・イラストに限らず、
小説や音楽などでもそうだと思うんですが、

「自分はまだ作品を作る段階ではないから」
「自分はもっといいものが作れるはず。まだ練習が足りない」

と言ってずっと作品を作らない人

結構いますよね。

これ、最終的に結局なにもしないで口だけの人になっちゃうと思ってます。
ホントに上達する人は「下手でも作品を完成させることができる人」です。

理想と自分の実力が離れすぎていて、
その事実と向き合えなくて心が折れて、
作品を完成させることができず放り出してしまう人。けっこう多いんじゃないでしょうか。

上達する人は、下手でも作品を最後まで仕上げ、
その完成した作品からダメだった点を研究し、練習して改善する。そしてまた作品を作って見直す。

その繰り返しでレベルアップしていきます。

その改善段階で、自分に足りないスキルに気づき、どう模写練習をすればいいかがわかってきます。

描きたいポーズを描くための「デッサン」模写。
綺麗な線を引くための「ペン入れ」の模写。
魅力的ななカラーリングをするための「色塗り」の模写。
引き締まった画面を作るための「ベタ、ツヤベタ」の模写。
綺麗なトーンワークを身に着けるための「トーン」の模写。
背景を描けるようになるための「背景」の模写。

などなど。

理想のスキルを持つ作家さんの作品を見ながら、
どう描いたらこういうふうになるのか。どう塗ったら、どういうレイヤー構成にしたらこういう色合いになるのか、どのトーンをどういうふうに削ったらこういうトーン描写になるのか。
真似てみても最初は全然似ないけど、
自分の力だけでどうやったらこうなるかを
真似ながら考えて試してみる

模写練習ってこういうことだと思っています。

ここからは「人物デッサン」の模写練習について説明していきます。

絵が上手くなるための模写練習とは

私が人物デッサンの模写練習を始めたのは、
「もっとみんなに見てもらえる推しカプの同人誌を作りたい!」というのが基盤でした。

「本を出す」というのがまず熱量としてあったので、下手でも最初から漫画を描いてたんですよね。
熱量だけで本を作ったものの、もちろん最初は全然手に取ってもらえませんでした。

そこから何がダメが分析した結果、
まずは絵だ!ていうか分析するまでもなく絵だ!絵が下手!
と思って模写練習をしながら同人誌を作ってました

しばらくの期間は相変わらず売れませんでしたが。(笑)

ただ、作品を作りながら模写練習していると、
「あ、この構図はこの前描いたあのシーンに似てるな。(見比べて)全然違う!そっかここの腕はこういう曲がり方になるんだ。今度そういうシーンを描くときは上手く描けそう。」
とか
「この構図よく描くんだよね。なるほどこういう筋肉の見え方なんだ。今描いてる原稿の参考にしよう!」
など。
練習をしながら活かし方も発見できていたんです。

逆のパターンもあって、
「ここのシーンで描きたい構図、この前練習した絵に近いから上手く描けそう!」
と応用力が付いたり。

模写練習と同人誌作りを同時進行していたので、
自分で言うのもなんですが、そのおかげ上達が早かったと思います。

私は作りたいものが同人誌でしたが、
それが商業作品への投稿漫画だったり、イラストだったりする人も同じだと思います。

模写練習の活かし方に気づけず、
作品作りをしないで「なんとなく上手くなるために」模写練習しているのは
上達スピードが相当遅くなると思います。

「なんとなく上手くなりたい」から練習するより、
練習したことを活かせる瞬間が来た時」にレベルアップしていくと思っています。

その瞬間を短い期間でたくさん経験するためにはやっぱり作品を作りつつ、練習もする。というのが
一番いいんじゃないかと思うんです。

画力向上の近道は作品を作りながら模写練習をすること

そして作品を作ったら、誰かに見てもらうことが大事です。

私は同人誌を誰からも手に取ってもらえなかったことで絵を練習しなくちゃ!!と思いました。

イベント会場で全く見向きもされなかった同人誌が、「中見てもいいですか」と声をかけられたとき、
「やった!1レベルアップした!」と思ったものです。
もちろん1レベルアップした程度なので
そこはパラパラ中を見られたあと「ありがとうございました」って言われて戻されちゃったんですけど(笑)

そこから私の
綺麗な線を引くための「ペン入れ」の模写。
魅力的ななカラーリングをするための「色塗り」の模写。
引き締まった画面を作るための「ベタ、ツヤベタ」の模写。
綺麗なトーンワークを身に着けるための「トーン」の模写。
背景を描けるようになるための「背景」の模写 。

が始まったわけです。

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私は「うまく描けないもの」があったら
まずは模写練習をします。それは今も変わりません。
そうするといつのまにか、何も見ずに自分の感覚だけで描けるようになる時が来るんです。

その経験をたくさん積むことで、模写練習に対する信頼というか
「練習すれば絶対上手くなれる!」という確信が持てて、練習が苦じゃなくなります。

とはいえ成功体験として実感できるまではすごく時間がかかることなので
その前に心が折れてしまうこともあるかもしれません。
でもやっていれば必ず、少しずつでもレベルアップできるはずなので
今回の話を心の片隅に置いて、ちょっと休んだ後に、ぜひまた練習を再開してみてください。