※同人誌にはオリジナルの一次創作やパロディの二次創作、評論系など色々ありますが、
今回は「二次創作同人誌」の意味で使っています。
同人誌は、好きなものを自由に発表・表現して楽しむこと。だと思ってます。
これは大前提です。
楽しめている人はそれでいいんです。エンジョイ同人ライフ!
この記事は、「全然売れないから楽しむことができなくなった。なんで自分の作品は手に取ってもらえないの?」という考えになった人への文章となっています。
そして「漫画の同人誌」を描いてる人に向けています。
「好きに描いた」だけじゃ手に取ってもらえない
同人活動を辞める理由はいろいろあると思います。
私生活が忙しかったり、人間関係でトラブルがあったり。
あとは本当にオンリーワンのカップリングだったり。
でも、読み手はある程度いるはずなのに手にとって貰えない。自分の作品が認められない。見てもらえない。
という理由で心が折れて辞めちゃう人って、
根底に、努力しないでも認めてほしい。ありのままの自分の作品を認めて欲しい。という想いが
少なからずあるんじゃないかと思っています。
好きなだけじゃダメな理由
「同人誌は他人に好かれるものを描くんじゃなくて、自分の好きなように描くのが当たり前じゃん!」
もちろん好きに描いていいと思います。それが同人誌のいいところだから。
そして、何度も言いますが楽しめているならそれで全然いいと思います。
でも「なんで自分の本は買ってもらえないの?」と思って楽しめない人。
その本は、作者の脳内では素晴らしい作品だったかもしれないけど
紙の上ではその素晴らしさを伝えきることができてないんじゃないでしょうか。
もっと手に取ってもらうためには、
「好かれるものを描く」努力をするわけではなく、
「描きたかったことをちゃんと伝えられる作品を描くために上手くなる」努力
をする必要があると思うんです。
本の購入者は、その「作者の頭の中では素晴らしい作品」を
描写された絵、
頭に流れ込んでくるようなストーリーやセリフ、
空気感や心情が表された背景、
質感が感じられるベタ・トーンなど
を通してしか感じ取れません。
いくら二次創作でも
フィーリングで感じ取るのには限界があるからです。
つまり、よりわかりやすく、丁寧に描かないと、自分以外の人には「良さ」がなかなか伝わりません。
他人の頭の中は覗けないものだから。
他人から認められるためには、伝えるための努力が必要なんです。
何をしているのか動作や表情がわかりやすく描ける画力だったり、
感情が些細な動作に現れてることが感じ取れるデッサン力だったり、
空気感、臨場感が伝わる背景が描き込まれていたり、
質感や奥行き、雰囲気が伝わるベタだったりトーンだったり。
それらが備わっている作品の方が、
作品で伝えたかったことが伝わりやすいはずです。
他人に自分の作品をできるだけ伝えるためには、
「漫画を描く練習する」ことだと思います。
「魅せ方」は数をこなさないと身につかない。と思ってます。
漫画は一朝一夕じゃ上手くならないよ
私は最初の1年くらいは、1イベントにつき売れるのは0冊か1冊でした。
私の本はなんで売れないのか?売れてる人はどういう画面作りなのか?と、
研究と改善の実践を繰り返し行ってました。
何が原因で何がダメだったかを受け入れて研究し、改善していくことが上達の近道だったと思っています。
そして今の画力、漫画力を身に着けるまでに費やした期間は15年くらい。
同人歴はかなり長いです。
人によっては15年でその画力かよ!って言われるレベルかもしれません。
確かに神画力はありません。でもそれは自分の練習量がまだ足りないからだと思っています。
結局どうすればいい?なにをすればいい?
練習を続ける努力。
結局それかよ!もっと違う回答求めてたよ!って思うかもしれないけど、でも結局はこれだと思います。
「流星のように現れた神作家」だって、前のジャンルでは売れてなかったかもしれない。
このジャンルに来るまでにものすごく練習してたのかもしれない。
何かしら実力が認められて人気がある人はみんな、
過去のどこかで練習などの数をこなしてきたはずなんです。
だからあなたも、今練習を続けていたら次のジャンルでは誰かの神作家になれるかもしれない。
もちろん、今のジャンルでだってもっと手に取ってもらえるようになるはず。
そう思って、練習してみるのもいいんじゃないでしょうか。
練習方法やおすすめ講座などまとめた記事もあるので、こちらから読んでみてください。
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