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二次創作漫画プロットが上手く作れない時の作り方まとめ方のコツ

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悩まない同人誌のプロットの書き方立て方

漫画用語におけるプロットとは構想・要約・あらすじです。

漫画はだいたい
プロット→ネーム→作画→仕上げの工程がありますが、
プロットは一番下の土台ですね。
ここををちゃんと書ければその後のネーム作業がスムーズになるので
とても重要です。

漫画を描くのに慣れていないとこのプロットの段階でつまずく人も多いと思うので、
私が普段本を作るときにプロットはこうしてるよという思考の流れを書いてみます。

ただし二次創作(しかもカップリング本)に限る

とはいえ私は本職はアシスタントで、
漫画は同人誌(二次創作)で描いているのみです。商業などはやっていません。

自分が二次同人誌を出す時にはこういう考え方でプロット立ててるよ、という自己流のものなので、
あくまで一例としてお読みください。

まずはお題(テーマ)を決める

本を出す時にまず私は「A×Bが〇〇してる本」と決めます。

いわゆるお題(テーマ)です。
個人的に、テーマを決める時は
「AがBに恋に落ちる本」などのふんわりしたテーマではなく

「Aが誰かに告白されているところをBが目撃して機嫌が悪くなったので、
AがBのご機嫌取りに奮闘する本」とか

「風邪を引いたBのお見舞いに行きたいAと、風邪をうつしたくないから来させたくないBの攻防」とか

その一文で推しカプの妄想がぶわーっとあふれてくる具体的なテーマを決めます。

本をポンポン出せる人って、原稿の手が早いのはもちろんですが
このテーマがポンポン思い浮かぶ人じゃないかなって思っています。

一次創作だとあんまり通用しないと思うんですが、
二次創作のカップリング本では「ささいな発端から起こるAとBの感情の起伏」を描くことが重要なので
テーマはありきたりでいいんです。

面白いものを描くんじゃない。推しカプの可愛いところが見れると思うものを描く
(※面白いものが描ける人はそれでいいと思います!)

というのが個人的なモットーです。

上で例に出した
「Aが誰かに告白されているところをBが目撃して機嫌が悪くなったので
AがBのご機嫌取りに奮闘する本」だったら、

推しカプの受がプンプンやきもちやいてたら可愛いし
それを頑張ってあやす攻の様子はキュンとするし

「風邪を引いたBのお見舞いに行きたいAと、風邪移したくないから来させたくないBの攻防」だったら

具合悪い受のことが心配でたまらない攻は可愛いし、
本当は会いたいのに風邪移したくないから来るなって言う受は もどかしくて可愛い!

というような。

ありきたりだけど、AとBの感情や行動がすごく表れそうな、
自分の妄想が捗るテーマにするのがポイントです。

それが上手く思いつかない!」っていう人は、
ネット上にお題メーカーとかたくさんあるので
どういうお題だと自分は妄想が膨らむか、ストーリーが見えてくるかを考えながら研究してみてください。

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テーマが決まったら次は「何が一番見たいところか」を考える

たとえばさっきの
「風邪を引いたBのお見舞いに行きたいAと、風邪をうつしたくないから来させたくないBの攻防」の
プロットを立てるなら、
このテーマで自分は何が一番見たいか?を考えます。

自分だったら
「本当はAに会いたいけど、風邪を移したくないから会っちゃだめだ。だからAとは会わない」
と思っている、もどかしくて可愛いBが見たいです。

ということでここを起点として妄想を膨らませていきます。
(※起承転結の起ではないです。妄想のとっかかりという意味での起点です)

①「会わない」って言われたAはどうするかな?
ショックを受けるかな?「本当は風邪じゃなくてただ自分に会いたくないだけなんじゃ?」とか
「もしかして嫌われた!?」とか勘違いするかな?

それで最終的に、散々勘違いして悩んでるAにBが「君に風邪うつしたくないから会いたくなかった」って真っ赤になって弁解したら可愛いな。Aはその表情見てきゅんきゅんしちゃうんだろうな

という感じで広げていきます。

一番見たい一連のシーンが決まったら、次は「じゃあなんでそうなった?」というのを考えます。

この場合だと

①の「会わないって言われたA」のシーンになるように話を持って行きたいので
そこにたどりつくには何があったか?
を妄想します。

これが学園ものだとしたら、
②Bと一緒に帰ろうと思って誘ったら避けられた。なんで?ってメール送ったら
「しばらく会いたくない」って返信が来たとか。

さっきの「一番の見せ場」でAは「自分に会いたくないんじゃ?」って勘違いするから
なにか勘違いする要因となる、Bに嫌われたかもしれないと思う原因っぽいこと入れようかなとか。

じゃあ冒頭で何かしらの要因でBを怒らせて
そこからそっけない態度にさせて避けさせて「会いたくない」につなげよう。

という感じで①から②へ肉付けていきます。
(ストーリーの流れとしては②→①です)

そしたら今度は①の「会いたくないって言われたA」のシーンから
さっきの起点「真っ赤になって弁解するB」のシーンまでに
何があったかを妄想します。

③真っ赤になって弁解してるってことは二人は対面してるわけだから会ってなきゃいけない。
しつこく電話してくるAの電話にBが出ちゃってその流れで喧嘩して
そこで怒ったAが無理やりBの家に押し掛ける流れにしよう。

④あとは最初に思いついた「一番の見せ場(妄想起点)」まで持っていって、
⑤そのあとは仲直りのイチャイチャとか18禁部分があってエピローグ。

という流れでプロットを立てます。

起承転結

さっきの例だとストーリーの流れは
②→①→③→④妄想起点→⑤

起承転結でいうと
②①が起で、③が承、④が転で、⑤が結です。

ただ、いつも起承転結を考えて妄想してはいないです。
あえて当てはめるなら、です。

起承転結があるものを描こうとすると描けなくなるので、
単純に「一番の見せ場」の前後がどういう状況だったらより推しカプが可愛くなるかを考えて、
始まりとオチは不自然じゃないよう繋がってればOKくらいの感覚で書き始めると、
躓きにくいんじゃないかと思います。

何度も言うけど二次同人誌は

面白いものを描くんじゃない。推しカプの可愛いところが見れると思うものを描く!
(※面白いものが描ける人はそれでOK)

プロットを立てるコツは「結論」から「過程」を考える

二次創作だと、推しカプの見たいところというのを考えれば
テーマと一番描きたいところはすぐ思いつくと思います。

「一番描きたいところ」は中盤~ラストが多いと思うので、

その部分に至らせるためには何が起こればいいのか?

という順番で考えていくと、あまり悩まずにプロットが作れるのではないかなと私は思っています。

自己流なのであまり参考にならないかもしれませんが、ひとつの案としてお役に立ったら嬉しいです。