在宅アシスタントとはその名の通り、自分の家に在宅しながら作業するアシスタントのことです。
漫画アシスタントといえば、
ぱっと思い浮かぶのは
作家さんの作業場や家へ行き、寝食や修羅場を共にするなどのイメージですよね。
これは「通いアシスタント」と言って
漫画家さんと居住地が近くなくてはいけません。
なので昔は漫画家さんが住んでることが多い東京などの大都市での募集が多かったものです。
でも最近ではデジタル作画の人が増えて来てオンライン上でやり取りすることが可能なため、
作家さんとの距離があってもネットを介してアシスタントできるようになりました。
今回の記事では「在宅アシスタント」について説明していきたいと思います。
目次
本当に会わなくていいの?
たまーに初回顔合わせや、打ち上げや飲み会があるところもありますが、
そういったところは募集時にきちんと記載があります。
最近の募集ではほとんど顔合わせなし。
電話すらなくメールかスカイプチャットなどの文字のみでやりとりが完了することも多いです。
個人的な印象ですが30代以上の作家さんは電話があることが多く、
若い作家さんはチャットやメールのみなことが多いです。
どうやって作業の指示や原稿のやりとりをするの?
作業の指示
などで指示をいただくことが多いです。
若い方ほど通話はほとんどなく文字のみのやり取りが多いかな?
原稿のデータ
- オンラインストレージ(Firestorageなど)
- ftp
- Eメール、スカイプ添付
- Dropbox
などでやり取りすることがが多いです。
作家さんからデータをお預かりして、終わったら同様の方法でアップロードし送り返します。
作業環境は?
パソコンのスペック
3Dやベクターレイヤーを扱うことがあるので低スペックパソコンだとちょっと厳しいですが、ゲーミングマシンのような高スペックも必要ないんじゃないかなと思います。
私のマシンスペックは
Windows10 Home64bit
CPU Intel Corei5-8500
メモリ8GB
ストレージHDD 1TB(+オンラインストレージ1TB)
です。
詳細はこちら
このスペックでB4サイズ600dpi、A4サイズ1200dpiでも問題なく作業できています。
簡単な3Dモデリングも問題ありません。
漫画制作のみならこのくらいで十分だと思います。
(サイズの規定は各出版社によって違いますが、商業も同人もA4(B5原寸)サイズ600dpiが多い印象です。
アナログや老舗出版社だとB4が多いのかな?)
作画道具
作画道具は板タブでも液タブでも描きやすい方で大丈夫です。
私は液タブの方が描きやすいので液タブを使用しています。
ソフトは最近では圧倒的にCLIP STUDIO PAINT EXです。
コミックスタジオでの仕事もまだありますが、かなり少なくなってきました。
他にも着色系のお手伝いではsai、Photoshopなどありますが、
クリスタでもカラーリングは出来るしpsdで保存できるので、
特殊な指定がされてないならクリスタがあれば充分です。
トーン素材
少女漫画やTL漫画で雰囲気トーンを貼る時に、
デフォルトのトーンだけだと作家さんの要望に応えられないことがあります。
このトーンを貼って、と指定と現物があればいいのですが、
たいていは「キラキラした感じのトーン」とか「険悪なムードのトーン」と
ふわっとした指定のことが多いです。
デフォルトで入ってるトーンしか持っていない場合は追加素材を購入したりするといいかもしれません。
地方だからとあきらめずにやってみよう!
以前はアシスタントですら東京付近に住んでいないといけませんでしたが
今は遠く離れた場所から作家さんのお手伝いをすることができます。
もし背景が描けるなどのスキルがあるなら眠らせておくのはもったいないです。
ぜひそのスキルを使って
困ってる作家さんの手助けをしてみてはいかがでしょうか。